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最高額は11億円越え。オンリーウォッチ 2021で驚きの結果を残したユニークピースとは?

世界が注目するチャリティーオークション「オンリーウォッチ 2021」が、2021年11月6日(土)にジュネーブで開催された。例年にも増して高額の入札が相次ぎ、1億円をはるかに超える多くの落札結果が見られた。今回は、特に注目したい3本を紹介する。

落札予想価格を大幅に超えるユニークピースの数々

隔年開催のチャリティーオークション「オンリーウォッチ」。50を超える時計ブランドが、指定難病のひとつであるデュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療研究に賛同し、世界に1本しか存在しないユニークピースを製作する。名だたる有名ブランドから独立系メゾンまでが手掛ける、極めて稀少なモデルが手に入る機会とだけあって、回を重ねるごとに世界中の時計愛好家やコレクターからの目線は熱くなる一方だ。

 2021年は11月6日(土)に開催され、数々の驚くべき結果を残した。事前に公表される落札予想価格をはるかに上回る、1億円オーバーの高額落札が相次いだことからも、オンリーウォッチの注目度の高さがうかがえる。オーデマピゲ スーパーコピーここからは、計53の出品モデルの中でも特に注目すべき3本のユニークピースを紹介する。

1.オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク 15202“ジャンボ”エクストラシン オンリーウォッチ」

チタンとバルク金属ガラスを組み合わせた、独特な質感を持つ外装が目を引く本作は、310万スイスフラン(約3億8415万円)で落札された。落札予想価格の10倍近くにも跳ね上がり、ロイヤル オークという世界的にファンが多い人気モデルのユニークピースであることも、落札者の闘志を燃やしたのだろう。

 また本作は、1972年のロイヤル オークで初採用されたムーブメントであるCal.2121が搭載される最後のRef.15202であり、次回作からは新型ムーブメントに置き換わるとされている。


2.リシャール・ミル「RM-67-02 シャルル・ルクレーク プロトタイプ」

人気と高騰が続くリシャール・ミルのユニークピースともなれば、かなりの高額でも納得してしまいそうだ。モナコ出身の若手レーシングドライバーであるシャルル・ルクレークとともに製作されたプロトタイプは、210万スイスフラン(約2億602万円)で落札された。

 ケースやムーブメントに配されたレッドやホワイトは、彼が所属するレーシングチームに合わせたカラーだ。設計は既存のRM 67-02と同じだが、独自の色合いがユニークピースであることを証明する。


3.チューダー「ブラックベイ GMT ワン」

エイジング加工が施されたガンメタルカラーのパーツで身を包む、世界に1本しか存在しないブラックベイの落札価格は、65万スイスフラン(約8046万円)。再大落札予想価格の80倍以上という驚異的な高騰を見せ、今回のオンリーウォッチで最も価格の跳ね上がったロットとなった。

 ケースやブレスレットのみならず、搭載するムーブメントCal.MT5652-1Uの受けやローターにまで、同様の加工が施されている。しかしながらスペックは通常のブラックベイ GMTと同様で、200mの防水性能や、C.O.S.C.の認定も受けている。6時位置に配されたマスター クロノメーターの文字が、その証だ。

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