このふたりは現在のウルバン・ヤーゲンセンの神話に大きく関わっています。これからブランドを展開していく上で、ふたりの描いた理想に近づけていくのか、それともさらに進化させていくのか、どちらをお考えですか?
私がウルバン・ヤーゲンセンにいる理由のひとつは現在、そして過去の時計のスタイルが好きだからです。デザイン面での進化は考えていません。クラシック時計には普遍性があると思っていますから。
あなたがCEOになった今、最初のステップは何だとお考えですか? またウルバン・ヤーゲンセンでは現在何に取り組んでいるのでしょうか?
まず、アフターサービスの問い合わせに対応しています。過去に購入してくださったお客様を大切にするということが重要なポイントだと考えているからです。そして、もちろん記念モデルの準備もしていますよ。会社が250周年を迎える2023年には新しい時計を迎えることができるでしょう。
過去20年間、あなたは独立時計師して活躍されていました。その前はパルミジャーニと、これまた設立25年ほどの非常に若い会社にいらっしゃいましたね。歴史のあるブランドのリーダーになるのは初めてだと思いますが、それについてはどのように感じていますか? これまでとは違った考え方が必要ですか?
言うなれば、私は自分で自分の歴史を作ってきたようなものです。一方で250年間途切れることなく存在してきたウルバン・ヤーゲンセンが18世紀や19世紀に生み出したものは独自のスタイルを持った懐中時計でした。それは本当にすばらしいことだと思います。
そのような歴史を目の当たりにすると、畏敬の念を抱くと同時に当時彼らがやっていたような、何か特別なことを成し遂げる責務があると思います。それは忘れてはならないことだと思うのです。
しかし、それは必ずしも昔ながらの製法に執着するということではありません。私たちの創造性は無限なのです。私たちはオープンマインドでなければなりません。古典的な手法も選択すれば、新しいことも選択できます。この会社の何かを生み出すことへの飽くなき挑戦と可能性は本当にすばらしいものです。
私が初めて買った腕時計 URL 2022年01月12日(水)12時45分 編集・削除
その時計を振り返ることで、私は昔の自分、そして今の自分を知ることができた。ロレックスすべての時計には、何かしらのストーリーがあるのではないだろうか。たとえそれが、自分以外の誰かにとっては何の意味もないものであっても。私はそう思っている。